甲状腺機能低下症の症状(外見的特徴)
甲状腺機能低下症は、 その症状である心拍数の低下、血流量の減少などの影響が、 外見的特徴となって現れます。この甲状腺機能低下症患者の外見的特徴のいくつかは、 老化症状と似ているものの、 原因は甲状腺ホルモンの低下であるため、 病気を治療することで、症状は治まります。
ここでは、甲状腺機能低下症の症状のうち、 外見的特徴について、紹介しています。
甲状腺機能低下症の他の症状については、 甲状腺機能低下症の症状①(まずはご自身で)をご参照下さい。
甲状腺機能低下症の症状(外見的特徴)
甲状腺機能低下症の症状(外見的特徴)
■乾燥
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乾燥肌
甲状腺機能低下症患者は、乾燥した肌、髪、もろい爪をしており、 これら症状は非常に一般的であると捉えられています。これは、心拍数の低下による新陳代謝の低下のほか、 低体温により汗(特に皮脂)が不足した結果、 水分が必要以上に蒸発するためです。
また、疲労症状や無気力感により、 汗をかく動作が億劫になるほか、 食欲が低下するため、 皮脂となる栄養(脂肪分)そのものが不足することなどが原因と考えられています。
アメリカ皮膚学会(ASA)によると、 乾燥肌や乾燥症の一般的な原因を調べる前に、 糖尿病、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、シェーグレン症候群など、 乾燥肌を引き起こす病気の疑いがないか、精査するよう警告しています。
むくみ(顔・手・まぶた)
むくみを起こす原因となる病気は非常に多く、甲状腺機能低下症もその一つです。甲状腺機能低下症によるむくみは、 「粘液水腫」と呼ばれ、皮膚に水和力の高い酸性ムコ多糖類が蓄積することが原因と考えられています。
このむくみは、 まぶた、鼻、ほほ、くちびるなど顔のほか、 手足にも症状が現れます。
むくみを起こす原因となる病気
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ほほのたるみ
甲状腺機能低下症によるほほのたるみは、 上記むくみのほか、 体重の増加、新陳代謝の低下、コルチゾール(甲状腺ホルモンとコルチゾールに因果関係があるとされる)などが原因と考えられています。蒼白
蒼白とは、病気やストレスによる皮膚の色が淡くなる症状で、 「血の気がない」、「青ざめる」などと表現されます。蒼白の原因は、 血流量の減少、ヘモグロビンの減少が原因で、 心拍数の低下による血流量の減少、 ヘモグロビンともに減少する甲状腺機能低下症では、一般的な症状となっています。
肌の色が濃い場合、 皮膚の色から蒼白であるか判断できない場合があるため、 蒼白かどうかは下まぶたの裏が白くなっているかどうかでチェックされることが多くなっています。
ただし、貧血や鉄分不足でも下まぶたが白くなる症状が出るため、 注意が必要です。
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