血流改善 食べ物・サプリ
血流改善に効果のある食べ物やサプリメントがいくつかあります。これら食べ物やサプリメントは、「体を温める効果」、 「リラックス効果」、「血液凝固を抑える効果」など、 様々な効果により血流を改善します。
ここでは、多くの疲労回復に効果のある血流改善のうち、 食べ物とサプリメントについて紹介しています。
血流を悪化させる原因を知り、血流を改善するには、 血流悪化が疲労の原因を、 食べ物やサプリメント以外の血流改善方法を探るには、 血流改善で疲労回復をご参照下さい。
血流改善に効果のある食べ物・サプリ
血流改善に効果のある食べ物・サプリ
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温かい飲み物
理由は、温かい飲み物は体を温めるとともに、 リラックス効果により血管を拡張する作用があるためです。
(リラックスと血管拡張作用については、血流悪化が疲労の原因をご参照下さい。)
そのため、 「カモミール」、「トケイソウ」、「高級茶(テアニン)」などリラックス効果が元々高いお茶を温めて飲むと、 更に血流改善効果が高くなります。
反面、甘い飲み物は血流を悪化させる原因となる糖分が多く含まれるため、 血流改善効果はほとんど期待できません。
リラックス効果の高いお茶については、 不眠症解消にお茶が効く をご参照下さい。
生姜(しょうが)
ショウガオールは全身の血流、とりわけ腹部の血行を良くし、 ジンゲロールは末梢血管を拡張する作用があるため、 生姜(しょうが)は「身体を芯から温め、ぽかぽかにしてくれる」と言われるほど、 血流改善効果が高くなっています。
また、これら生姜(しょうが)の有効成分は、皮の近くに多く含まれるため、 「生姜(しょうが)は皮のまま擦るのが良い」とされています。
ただし、「ショウガオール」、「ジンゲロール」は加熱することで作られる成分のため、 温かい飲み物や温かい料理(煮物など)にしない意味がありません。
また、粉末の生姜(しょうが)湯の多くは、フリーズドライ製法で作らるため、 残念ながら有効成分がほとんど含まれていません。
オメガ3脂肪酸
お肉に含まれる脂分は、血流を悪化させる原因となるものの、 魚の油に多く含まれるオメガ3脂肪酸は、トリグリセリド(中性脂肪の90%を占める)を低下する作用があります。
トリグリセリドが多くなると、 血管の内腔を狭める動脈硬化や、肥満(脂肪肝)となり血流が悪化するため、 オメガ3脂肪酸は血流の悪化を改善、予防するサプリメントとして知られ、 この効果により、脳の認知機能の向上にも寄与します。
オメガ3脂肪酸による脳疲労回復、認知機能向上については、 脳疲労回復サプリメントとその効果をご参照下さい。
ビタミンB3(ナイアシン)
ビタミンB3(ナイアシン)は、 悪玉コレステロール(LDL)のレベルを低下させ、 善玉Lコレステロール(HDL)のレベルを上昇させることが多くの研究から分かっており、 アテローム性動脈硬化症のような動脈壁の肥厚を防止することで、血流を良くします。
また、ビタミンB3(ナイアシン)は、血流悪化の病気の一つである糖尿病にも有益とされています。
アルギニン
一酸化窒素は加齢とともに産出量が減少し、 一酸化窒素が減少すると、老化や病気の原因になってしまいます。
この一酸化窒素(NO)の働きの一つが血管拡張作用です。
一酸化窒素は血液を供給する動脈の平滑筋を弛緩させ、血流を促進します。 その結果、血流悪化による体のだるさ改善や、 脳への血流が増えることによる脳疲労回復、認知力の向上に効果があります。
その他、アルギニンには成長ホルモンの分泌促進や認知機能改善による脳疲労の回復などにも効果があります。 アルギニンの効果については、アルギニンの疲労回復効果をご参照下さい。
カカオ(チョコ、ココア)
コロンビア大学の研究によると、 チョコレートに含まれるフラバノールの摂取により、 50歳から69歳の被験者37名において、特定のタスク完了にかかる時間を測定したところ、 「脳の血流を改善し、30年の脳の若返りと同等の効果があった」と述べています。
また、2005年イタリアのラクイラ大学の研究によると、 フラバノールは一酸化窒素を産出する血管内皮細胞に作用し、一酸化窒素産出を増加させる、と発表しています。
一酸化窒素には、 「血管を拡張させ血流を良くする働き」と「成長ホルモンの分泌を促進する働き」があるため、 血流改善による体のだるさ解消や、成長ホルモン増加によるやる気や疲れにくい体を作る効果があります。
成長ホルモン分泌促進による疲労回復については、 成長ホルモンの増やし方をご参照下さい。
イチョウ葉
手足の冷えによる痛みを伴うレイノー症候群や、 脳のアルツハイマー病などに イチョウ葉のサプリメントは有益とされますが、 これらは、イチョウ葉の血流改善効果によるものです。
イチョウ葉の血流改善効果は主に2つの作用によるもので、 「血管そのものを拡張すること」と、 「抗酸化作用により粘着性血液(どろどろの血液)を改善すること」によるものです。
ニンニク
ドイツのザールランド大学の研究によると、、 ニンニクパウダー800mg(ニンニク片1/2程度)を1ヶ月毎日摂取することで、 毛細血管と動脈における血流が47.6%改善したと報告しています。
また、ニンニク独特の臭気成分であるアリシンと、 水溶性のビタミンB1(チアミン)によって生成される「アリチアミン」や、 武田薬品が開発したアリナミンに含まれる「フルスルチアミン」はビタミンB1の「壊れやすい」という弱点をカバーし、 腸管吸収を良くした商品で、疲労回復効果が高い商品です。
キューピーコーワとアリナミンの疲労回復効果については、 QPコーワ・アリナミン比較をご参照下さい。
玉ねぎ
玉ねぎに含まれるケルセチンは、 筋肉をリラックスし、血流改善効果を助ける成分です。
ケルセチンの抗酸化作用が活性酸素を除去し、 血管内皮機能が正常に働くようになったと研究も発表されています。
また、食べ過ぎると玉ねぎ中毒となるアリルプロピルジスルフィドには、 血糖値を低下させ、血清インスリンレベルを調節するのに役立ちます。
ハウス食品の研究によると、 「タマネギエキスの継続摂取が血管を柔軟にし若返らせる効果がある」と発表しています。 ただし、研究に使われた玉ねぎの有効成分は玉ねぎおよそ1個分に相当するため、 毎日玉ねぎを食べることが難しい場合、 玉ねぎのサプリメントを摂取することも一方法です。
カプサイシン
唐辛子に含まれるカプサイシンは体を温めることで血流を改善する効果のある食べ物です。カプサイシンの効果は量によるものの、 数時間継続し、その間血流がよくなります。
ただし、2010年に発表された研究によると、 カプサイシンを毎日摂り過ぎると、脳のニューロン、海馬の細胞を減少させることが発表されたため、 脳疲労や認知力の低下、アルツハイマーなどの病気が気になる人は注意が必要です。
鉄分
しかし、鉄分が不足してヘモグロビンが作れなくなると、 酸素が不足し、いくら血流が良くなっても身体の各細胞が十分働けなくなり、 疲労の原因となってしまいます。
また、日本の女性だけで200万人以上が慢性的に鉄分が不足しており、 血流が改善しても酸素が供給されないと、 疲労や他の症状は改善しないため、 鉄分の摂取は非常に効果があります。
鉄分による疲労回復効果については、 鉄分不足が疲労の原因をご参照下さい。
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