疲労回復ドリンクの効果とは?
エナジードリンクなど疲労回復ドリンクは疲労回復に効果があります。疲労回復ドリンクを飲むことは、 コーヒーを飲んで、運動をして、脳疲労回復サプリメントを飲んで、 不眠症のために努力することと同じことが、 たった1本のドリンクで済むことを意味します。
ここでは、疲労回復ドリンクがなぜ効果があるのかについて、紹介しています。
また、多くの疲労回復ドリンクの主成分であるカフェインとタウリンについては、 それぞれカフェインは疲労の原因?、 タウリンが疲労回復に効果あり をご参照下さい。
疲労回復ドリンクは効果なし?
疲労回復ドリンクはカフェインの覚醒作用を利用したもので、 疲労回復には効果がない、とする研究者も存在し、実際その通りです。また、タウリンは二日酔いの改善、肝臓の修復、血圧やコレステロールの低下などについて、様々な実証があるものの、 疲労回復効果については懐疑的な見方をする場合があります。
しかし、疲労を身体疲労だけでなく、認知力の低下などの脳疲労、ストレスや不安などの精神疲労、疲労の大きな原因・回復薬となる睡眠に分解すると、短期的な疲労回復効果を最大限にしていのが疲労回復ドリンクと言えます。
身体疲労への効果
疲労回復ドリンクの最大の売りである身体疲労への効果は、カフェインによる脳の覚醒作用です。カフェインはやる気の元となるドーパミンを増加させ、糖分と一緒に摂取することで運動エネルギーの増加をもたらします。
一方、タウリンは抑制性神経伝達物質として機能することから、 脳をリラックスさせる効果があります。
言い換えると、短期的にはカフェインの効果である「やる気・気力」といった活力をタウリンは少し低減させてしまいます。
しかし、長期でみると、カフェインは疲労の原因となるいっぽう、タウリンは肝臓機能の回復、身体の老化を防ぐなど間接的に疲労回復に貢献してくれます。
脳疲労への効果
タウリンは学習や記憶力など認知力を強化し、脳疲労回復に効果があります。一方、カフェインは長期に渡って摂取すると、記憶力の低下をもたらします。
精神疲労・ストレスへの効果
タウリンは心を落ち着かせる神経伝達物質と言われるように、 気分に影響を与え、 ストレスや不安を解消することから、精神疲労に効果があります。反面、カフェインは幸せ物質と呼ばれるセロトニンを減少させ、 ストレスホルモンであるコルチゾールを増加させてしまいます。
睡眠・不眠症への効果
タウリンはそのリラックス効果により、睡眠の質を良くする効果があります。反面、カフェインは睡眠の質を下げる、あるいは妨げます。
疲労回復ドリンクに対するいくつかの実験
疲労回復ドリンクのこうした効果は、いくつかの実験により実証されています。アメリカでカフェインとタウリンの含有量を変えた4つのグループ(※1)で認知力、精神力などの成果を測る実験が行われました。
カフェインとタウリンの実験結果
カフェイン | タウリン |
|
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■カフェイン:200mg/タウリン:0mg、 ■カフェイン:0mg/タウリン:2,000mg、 ■カフェイン:200mg/タウリン:2,000mg、 ■カフェイン:0mg/タウリン:0mg
疲労回復ドリンクの特性を知って活用する
疲労回復ドリンクの特性から、 疲労回復ドリンクとは、 「ここぞという時に飲む」なら、最高の疲労回復効果を発揮できるドリンクであると言えるかも知れません。また、長期服用する場合、 カフェインの負の効果を打ち消すよう、 「カフェインの摂取時間、量を守る」、「休止日を設ける」などが大切になります。
詳しくはカフェインは疲労の原因?をご参照下さい。
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