磁気治療で血流改善

磁気治療で血流改善

磁気治療で血流改善
マグネット療法あるいは磁気治療とは、体の特定の部分を静磁場(静止した磁石によって生まれる磁場)に晒すことにより、 血流改善をはじめとしたいくつかの健康上の効果があるとする代替医療です。

しかし、大学や研究所による見解は、 「磁気治療は医学的根拠に乏しい」、 「磁気治療の有益性を見出すことができなかった」といった内容がほとんどです。

一方、 日本で最も著名な磁気を利用した商品である「ピップエレキバン」の利用者の声は、 「肩こり、眼精疲労、頭痛(偏頭痛)など血流悪化による各種症状に効果があった」とする内容が多いことも事実です。

ここでは磁気治療について、「磁気治療とは」、「医学的な検証内容とその結果」、「実際の利用者の統計」、「血流改善に効果があるのか」など、現状わかっている事柄について紹介しています。


磁気治療とは

マグネット療法あるいは磁気治療とは、体の特定の部分を静磁場(静止した磁石によって生まれる磁場)に晒すことにより、 健康上の有益な効果があると主張する療法です。

磁気治療器としてはピップエレキバンをはじめ、 ブレスレット、サポーター、ネックレスなど様々な種類が販売されています。

似た治療方法に「電気療法」「交流磁気治療」「パルス電磁場療法(PEMFT)」などがありますが、 医療上は異なる治療方法として区別されます。

日本では磁気療法の効果の代表は「肩こり」と考えられていますが、 磁気治療が効果があると主張する内容は以下の通りです。

磁気治療の効果
  • 血流改善
  • 疲労の回復
  • 関節痛
  • その他痛み
  • 眼精疲労
  • 頭痛、偏頭痛
  • 老廃物の排出

磁気治療は医学的根拠は乏しい

磁気治療の研究や調査レポートはそれほど多くないものの、 世界で幾つかの実験や検証が行われており、 そのほとんどは「磁気治療とプラセボ(偽薬)に有意な差異は見い出せなかった」とする結論が多くなっています。

ペニンシュラ大学

2007年ペニンシュラ大学で被験者29名に対し、 静的磁石を利用した疼痛(痛み)の治療における臨床試験が行われました。

その結果、被験者の疼痛(痛み)の減少において、磁気治療とプラセボ(偽薬)に有意な差異は見い出せず、 研究者らは「痛みの軽減に静的磁石を推奨することはできない」と結論づけています。

メイヨークリニック

メイヨークリニックの研究者は、かかとの痛みを抱える101人に、 8週間にわたって磁気またはプラセボ(偽磁気)クッションインソールを身に着け、 効果を比較したところ、治療群とプラセボ群の間に差はなかった、と報告しています。

その他

メリーランドイースタンショア大学で行われた 前腕の血流と血管抵抗に対する静的磁石の影響を測定した結果、 30分間の測定期間の平均血流が磁石とプラセボ群の間で有意な差はなかった、と結論づけています。

数は少ないものの、医学的に効果があるとする研究も存在する

2004年イギリスの医学雑誌によって公開された内容によると、 磁気ブレスレットを身に着けていた被験者は、 プラセボを身に着けていた被験者よりも 痛みが少なく、「磁石が関節炎の痛みに効果があった」と記載されています。

また、テンプル大学の物理学者およびミシガン大学の医学物理学者による共同作業では、 「1.3テスラの磁界に1分間さらすことにより、2時間の間、血液の粘土(ドロドロ具合)が20~30%低下する」 と報告しています(※ただし、この実験の不備を指摘する反証も報告されています)。

実利用者の声

多くの研究を通じて、磁気治療は効果がないという見方が多いものの、 某ネット通販において、「ピップマグネループ」を実際に利用した200名以上(2015年現在)の人々の声を当サイトで集計したところ、 83%の人が「効果があった」とレビューしています。

ピップマグネループの効果
  • 効果あり ・・・ 83%
  • 効果なし ・・・ 17%
備考:
・★の数(評価)によらず、全てのレビューの内容を吟味し、「効果の有無」を集計しております。
・「効果」について明言の無かったものは集計上省いております。


また、肩こり以外に、 「眼精疲労が治った」、「頭痛や偏頭痛が治った」「つけた瞬間体がぽかぽかするのが分かった」など、 血流悪化による各種症状に効果があったとするレビューも散見されます。

磁気治療は医学的根拠に乏しいものの、血流改善に効果あり

磁気治療は医学的には未だ「効果がない」、あるいは「根拠に乏しい」とする意見がほとんどです。

しかし、実際の利用者の多くが「効果があった」とする内容は、 「磁気治療が血流改善に効果がある」、あるいは「その可能性がある」ことを意味しています。

効果は「人」、「症状」、「使用方法」に依存

しかし、効果があったとする人においても、 その効果は人によって多種多様です。

効果が出始める時間については、 「付けた瞬間効果があった」とする人がいれば、 「数週間かけてじわじわと効果があった」とする人もいます。

また、装着時間も 「一日中手放せない」とする人がいる一方、「一日中つけると却ってだるい」などの差があります。

その他、 装着箇所や装着個数を変更すると効果が変わる、などの変化も見られます。

そのため、 いろいろ試してご自身にあった使用方法を見つけるのが良いかもしれません。


磁気治療で血流改善 先頭へ
関連ページ
メニュー・目次一覧へ

運動不足が疲労の原因
このエントリーをはてなブックマークに追加