疲労症状の種類と回復方法

疲労症状の種類と回復方法

疲労症状の種類と回復方法
疲労症状には、大きく3つの種類があり、疲労回復の方向性が異なります。

  • 集中力の低下、記憶力の低下などを主な症状とする「脳疲労」、「認知機能の低下」
  • 物事を始めるにあたって必要となるやる気やモティベーションなどの欠如を主な症状とする「精神疲労」「無気力」
  • 体がだるい、疲れた、疲れやすい、眠いなどを主な症状とする「身体疲労」

これらは全て疲労の症状であり、症状が異なれば疲労回復の方法が異なります。
ここでは、疲労症状を3つに分類し、 それら症状の違いによる疲労回復方法を紹介しています。

疲労以外の症状から疲労の原因を特定し、疲労回復方法を探る場合は、 疲労の原因と回復方法をご参照下さい。 また、生理的疲労でなく、睡眠障害や病気が疑われる場合には、 疲労症状を伴う病気一覧睡眠障害が不眠症と疲労の原因をご参照下さい。

疲労症状①「脳疲労、認知力低下」

疲労症状の一つ目は、脳疲労、あるいは認知力の低下と言われる疲労症状です。
学生時代、長時間勉強した時に発する「疲れた」という表現がぴったりの症状です。

この疲労症状は、理解、判断、論理などの人間の知的機能を奪い、 学校や職場での生産性、作業効率を大幅に低下させます。

認知能力は個人の能力や資質が大きく影響するものの、 脳疲労時には個人が持つ認知能力を100%発揮できなくなります。

脳疲労・認知機能低下の主な症状(※重複内容を含む)
  • 集中できない
  • 考えるのが面倒
  • 記憶力の低下
  • もの忘れ
  • 理解力の低下
  • 判断力の低下
  • 表現力の低下
  • コミュニケーション低下
  • 思考力が低下
  • 作業効率の低下
  • 注意力の低下
  • ミスの増加

このような脳疲労、認知能力の低下に対する疲労回復方法については、 脳疲労と回復方法をご参照下さい。

疲労症状②「精神疲労」

疲労症状の二つ目は、精神疲労と言われる疲労症状です。

物事を始めるには、「やる気」や「モティベーション」、 また、完了させるには「継続」、「飽きない」、など、様々な要件がありますが、 精神疲労はこの物事を推進する「やる気」や「モティベーション」といった精神力を奪います。

精神疲労時は、目標や活力がないため、日々の行動は行くあてのない難破船のような状態です。

主体的な活動能力は、個人の興味や趣味の問題もありますが、 全てのものに興味がなくなったり、何もする気がなくなるなどの症状が出た場合には、 精神疲労が原因の可能性があります。

精神疲労の主な症状(※重複内容を含む)
  • やる気がでない
  • 何もする気がしない
  • 物事を始めれない
  • モティベーションの低下
  • 何か始めても続けれない
  • 早期のあきらめ
  • 不安
  • 無気力
  • 無関心
  • 自発的な努力ができない

このような精神疲労の疲労回復方法については、 精神的ストレスと疲労解消法をご参照下さい。

疲労症状③「身体疲労」

疲労症状の三つ目は、身体疲労と言われる疲労症状です。

この身体疲労は、精神疲労や脳疲労によっても起こる最もやっかいな疲労です。

ある実験において、肉体疲労が全くないラットに、 運動によって疲労したラットの脳脊髄液を注入すると、 自発行動量が減少し、疲れたように動かなくなりました。
これは肉体が疲れていなくても、脳が疲労すると身体能力を奪うことを意味しています。

また、精神疲労は体力的に問題がなくとも、自発的行動量が大きく減少するため、 身体疲労の特徴も併せ持ちます。

身体疲労の主な症状(※重複内容を含む)
  • 体がだるい
  • 疲れが取れない
  • 朝からしんどい
  • ベッドから起き上がれない
  • 刺激に対する反応が遅い
  • 動作が緩慢
  • 行動量が減少
  • 日常生活をおくれない、支障がある
  • 食欲がない
  • めまい・ふらつき
  • 眠い感じが続く、傾眠
  • 自分の意思に反して眠りに落ちる

これら身体疲労症状が出ている場合には、生活習慣の見直しや病気のチェックとともに、 上記でご紹介した精神疲労や脳疲労も併せて疑う必要があります。


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運動不足が疲労の原因
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