食物アレルギーかも?と思ったら~まずは9品目
「食物アレルギー」の対象となる食物は90種類以上存在します。そのため、アレルゲンとなる食物を知ることは非常に手間とお金がかかります。
また、食物アレルギー(即時型)と混同されやすい食べ物が原因で起こる疲労には 「遅延型食物アレルギー」、「セリアック病」、「食物不耐症」の3種類が存在し、 即時型食物アレルギー検査では、これら病気は発見できません。
ここでは、セリアック病、食物アレルギー(即時型、遅延型)、食物不耐症など、 食物が原因となる疲労対策をする場合、重要な9食物を紹介しています。
食物アレルギー検査では他の病気が見つからない
食物アレルギー(即時型)は、「igE検査で陽性反応がでるか」で判断します。一方、混同されやすい「遅延型食物アレルギー」、「セリアック病」、「食物不耐症(狭義)」は、 igE検査では陽性とはなりません。
食物アレルギー検査(igE)では他の食べ物を疲労とする病気が見つからない
即時型食物アレルギー | igE検査 |
遅延型食物アレルギー | igG検査 |
セリアック病 | igA検査+内視鏡 |
食物不耐症(狭義) | 酵素ごとに異なる |
高GI食品 | 全ての人に起こりえる |
※各病気の概要については、疲れが取れないのは食べ物が原因をご参照下さい。
そのため、「食べ物が疲労の原因かも?」と思っても、 これら全ての検査を受ける場合、その費用は何十万円にも及び、多くの人が躊躇してしまいます。
まずはこの9食品を抜いてみる
アレルギー主要8品目+高GI食
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アメリカFDA(アメリカ食品医薬品局)によると、 食物アレルギーのおおよそ90%以上が上記8品目が原因です。
また、このアレルゲン主要8品目の中には、 「セリアック病」の原因である小麦(※小麦とグルテンは異なりますが、わかりやすさから一括りにしています)と、 「食物不耐症」で最も多い「牛乳」も含まれます。
そのため、食物が疲労の原因と考えられる場合、これら8食品を抜くと、 90%以上の確率で、「食物が疲労の原因かどうか」が判明します。
また、「セリアック病」、「遅延型食物アレルギー」、「食物不耐症」を患っていなくても、 体のだるさや疲労症状を伴う食べ物が「高GI食品」です。 そのため、この8品目に「高GI食品」を加えた9品目を、 食事から抜いて経過観察するのが効果的です。
一度に全品目を抜くと、どの食べ物が原因かわからない
すぐにでも結果を出したい場合、これら全ての食べ物を抜くことを考えられるかもしれません。しかし、一度に全ての品目を抜いてしまうと、
- 栄養バランスを崩すことで疲労症状が出てしまう可能性がある
- 疲労症状は回復するものの、原因となる食べ物が分からない
そのため、食べ物が疲労の原因かどうか判断する場合、 一品目ずつ試して見るのが良い方法です。
どれくらいの期間
どれくらいの期間抜けば分かるのか?
グルテン | 1ヶ月~ |
グルテン以外 | 1週間~ |
「食物不耐症」や「遅延型食物アレルギー」はその反応が比較的早く、数週間で体に変化が現れます。 一方、グルテンを原因とする「セリアック病」はその反応に1ヶ月~を必要とします。
そのため、「グルテン(小麦)」以外の食品は数週間、 「グルテン(小麦)」については1ヶ月程度~抜くことでおおよそ分かります。
これらの期間に体調の変化がない場合、おそらくその食べ物は疲労の原因ではないため、 摂取しても問題ありません。
反対に、疲労やその他症状に回復の兆しが見え始めたら、その食べ物こそ疲労の原因です。
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